2019年4月14日(日)の巨人戦、スワローズの未来の主砲候補である村上宗隆選手が勝ち越しホームランを放ち、見事プロ入り初のお立ち台に立ちました。
しっかりと自分の立ち位置や周囲からの期待を理解して、自分自身の言葉で丁寧に話している姿は、未来のチームの中心選手としての頼もしさを感じました。
村上選手、初ヒーローインタビューの全文を引用します。
インタビュアー:
今日のヒーロー、見事な勝ち越しホームラン村上選手です。センターバックスクリーンにすごい当たりでしたが、振り返っていかがですか?
村上選手:
「チャンスの場面で凡退してまってチームに迷惑をかけているので、あの打席は思い切ってうとうと思いました。」
どうでした、打った瞬間の手ごたえというのは
「いったかなと言う風には思いました。」
それにしても昨日今日と巨人相手に11得点。どうでしょう開幕からずっとスタメンで出ていて、周りの勢いに乗っていける。そんなところもあるんじゃないですか?
「チームに迷惑をかけていることばっかりなので、今は出させていただいる立場で結果を残さないといけないんですけど、もっとがんばってチームに貢献できるように頑張りたいなと思います。」
おそらくこの村上選手の活躍と言うのは地元熊本のファンも大喜びだと思いますがいかがですか?
「ちょうど地震から3年経っているので、あのことを、あの時は野球がなかなかできなかったんですけれど。今こうやって野球ができる喜びを、1打席1打席1球1球1試合1試合感じながら頑張りたいなと思います。」
素晴らしい活躍でした。村上選手の活躍もあってスワローズは4カード連続で勝ち越し。そして両リーグ1番乗りで10勝目をマークしました。チームを代表してこれからの戦いに向けてお願いします。
「全然僕のおかげじゃないんで。先輩方が本当に引っ張ってくれて、僕は後からついていくという形なので。その背中を見ながらもっと頑張っていきたいなと思います。」
これからも素晴らしい活躍を期待しています、村上選手でした、ありがとうございました。
「ありがとうございました。」
今の村上選手には「ピグマリオン効果」
「ピグマリオン効果」とは、上司に期待されるほど、部下の意欲や成績も向上するという心理学の法則です。
まさに今の村上選手に当てはめたい心理学です。スタメンで出場し今日もホームランを放ち、ある程度の手応えは感じていると思います。とはいえ「チームに迷惑をかけていることばっかりなので、今は出させていただいる立場で結果を残さないといけない」というお立ち台でのコメントにあるよう、良い意味でのプレッシャーも感じているでしょう。
こんな時こそ、小川監督をはじめスワローズのスタッフ陣は、村上選手の才能を信じて大きな期待を寄せていることを、しっかり伝えて欲しいと思います。
幸いにもスポーツ紙やファンのコメントは、村上選手に大いなる期待を寄せるコメントばかりです。筒香選手や、松井秀喜選手といった日本を代表するスラッガーに重ねる声もよく聞きます。周囲からの信頼と期待を感じながら、さらなる飛躍を期待します。
「ピグマリオン効果」私たちも人材育成の場面などで、意識したい心理学です。相手に期待を寄せて、それをしっかり示すことの重要さを改めて実感します。
ピグマリオン効果による動機づけについて、リビングストンが主張する基本的な考え方は次の通りです。
(1) マネジャーが部下に何を期待し、部下をどう扱うかによって、部下が挙げる業績と将来の昇進はほとんど決まってしまう
(2) 優れたマネジャーは、「業績を挙げ、目標を達成できる」という期待感を部下に抱かせる能力を持つ
(3) 無能なマネジャーは部下に(2)のような期待感を与えることができず、部下の生産性も上昇しない
(4) 部下は自分に期待されていることしか行おうとしない傾向が強い
改めて村上選手のさらなる活躍に、大いに期待します!目指せ今シーズン20発!!